社 援 基 発 0 6 2 0 第 1 号 平 成 2 8 年 6 月 2 0 日 都道府県
各 指定都市 民生主管部(局)長 殿 中 核 市
社会・援護局福祉基盤課長
( 公 印 省 略 )
税額控除対象となる社会福祉法人の証明事務等に関する留意事項について
租税特別措置法施行令等の一部を改正する政令(平成28年政令第159号)が平 成28年4月1日に施行され、社会福祉法人に係る税額控除対象法人の判定において、 社 会 福祉 事 業に 係る費 用 の額 の 合計 額が一 億 円に 満 たな い法人 に おけ る 特例 が設 け られることとなりました。
つきましては、関係者等への周知について特段のご配慮をお願いするとともに、証 明事務を行うに当たっては、下記の事項にご留意いただきますようお願いいたします。
本通知の制定にあたり、「税額控除対象となる社会福祉法人の証明事務等について
(平成23年度税制改正関係)」(社援基発0802第1号厚生労働省社会・援護局福 祉基盤課長通知)は廃止いたします。
なお、本通知については、地方自治法(昭和22年法律第67号)第245条の4 第1項の規定に基づく技術的助言として発出するものであることを申し添えます。
記
1 税額控除制度の概要(租税特別措置法第41条の18の3関係)
(税額控除対象寄附金-2千円)×40%=控除対象額(所得税額から控除)
※1 税額控除対象寄附金:税額控除対象法人への寄附金額
注:寄附金支出額が、総所得金額等の40%に相当する金額を超える場合には、 40%に相当する額が税額控除対象寄附金となる。
※2 控除額は、所得税額の25%を限度とする。
2 税額控除対象法人の要件
(1)実績判定期間内において、以下の2つの要件のうち、いずれかを満たしている こと。
〈要件1〉3,000 円以上の寄附金を支出した者が、平均して年に 100 人以上い ること。ただし、次の①又は②に掲げる場合には、それぞれ①又は② に定めるとおりとすること。
① 実績判定期間内に特定学校等(注1)の定員等の総数が 5,000 人未 満の会計年度がある場合(特定学校等の定員等の総数が0である場合 の会計年度は除く。)、当該事業年度の判定基準寄附者(注2)数は(ア) のとおり計算し、かつ(イ)の要件を満たすこと。
(ア)判定基準寄附者数=
(イ)寄附金額が年平均 30 万円以上
② 実績判定期間内に社会福祉事業に係る費用(注3)の額の合計額が 1 億 円未 満の 会計 年度 が ある 場合 、当 該会 計 年度 の判 定基 準寄 附 者
(注2)数は(ア)のとおり計算し、かつ(イ)の要件を満たすこと。
(ア)判定基準寄附者数=
(イ)寄附金額が年平均 30 万円以上
(注1)特定学校等 と は租税特別措置法施 行 令(以下「租特令」 と いう。)第 26条の28の2第3項第4号に規定する特定学校等をいい、具体的に は次のとおり。
イ 所得税法施行令第 217 条第4号に規定する学校(学校教育法第1条 に規定する学校及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な 提 供 の 推 進 に 関 す る 法 律 第 2 条 第 7 項 に 規 定 す る 幼 保 連 携 型 認 定こ ども園法をいう。)、専修学校及び各種学校
ロ 児 童 福 祉 法 第 6 条 の 2 の 2 第 1 項 に 規 定 す る 障 害 児 通 所 支 援 事 業
(同条第2項に規定する児童発達支援、同条第3項に規定する医療型 児 童 発 達 支 援 又 は 同 条 第 4 項 に 規 定 す る 放 課 後 等 デ イ サ ー ビ ス を行 う事業に限る。)、同法第6条の3第1項に規定する児童自立生活援助 事業、同条第2項に規定する放課後児童健全育成事業、同条第8項に 規定する小規模住居型児童養育事業又は同条第 10 項に規定する小規 模保育事業が行われる施設
ハ 児童福祉法第37 条に規定する乳児院、同法第38 条に規定する母子 実際の寄附者数×5000
定員等の総数(当該定員等の総数が 500 未満の場合は 500)
実際の寄附者数×1億
社会福祉事業に係る費用
(1,000 万円未満の場合は 1,000 万円)
生活支援施設、同法第 39 条第1項に規定する保育所、同法第 41 条に 規定する児童養護施設、同法第 42 条第1号に規定する福祉型障害児 入所施設、同条第2号に規定する医療型障害児入所施設、同法第 43 条の2に規定する情緒障害児短期治療施設及び同法第 44 条に規定す る児童自立支援施設
(注2)判定基準寄附者とは、租特令第26 条の28 の2第5項第5号に規定す る判定基準寄附者をいい、基本的に 3,000 円以上の寄附金を支出した 者をいう。
(注3)社会福祉事業に係る費用とは、社会福祉法人会計基準(平成 28 年厚生 労働省令第 79 号)第 23 条第2項に規定する事業活動内訳表のうち、 社会福祉事業区分における、サービス活動増減の部の費用に計上する 額及びサービス活動外増減の部の費用に計上する額の合計額をいう。
〈要件2〉経常収入金額に占める寄附金収入金額の割合が5分の1以上である こと。
(2)定款、役員名簿等を主たる事務所に備え置き、閲覧の請求があった場合には、 正当な理由がある場合を除き、閲覧に供すること。
(3)寄附者名簿を作成し、これを保存していること。
3 証明の申請
税額控除対象法人の証明を受けようとする法人は、上記2(1)の要件に応じて、 それぞれ以下の書類を添付して所轄庁に申請すること。
なお、所轄庁においては、必要に応じて、記載事項の根拠となる書類の提出を求 めること。
(1)〈要件1〉に係る申請書類 ア 証明申請書(参考様式1)
イ 寄附金受入明細書(参考様式2)
ウ チェック表(参考様式3-1,3-2)
※ ウは①、②により要件を満たす場合のみ
(2)〈要件2〉に係る申請書類 ア 証明申請書(参考様式1)
イ 寄附金受入明細書(参考様式2) ウ チェック表(参考様式4)
4 証明書の交付
申請内容が要件を満たしていると認められる場合は、所轄庁は当該法人に対して 証明書を交付すること。(参考様式5)
5 その他
(1)所轄庁は、税額控除対象法人について住民等に広く周知するため、随時、ホー ムページ等で公表するよう努めること。
(2)税額控除に係る証明は、証明を受けた日から5年間有効であり、一度証明を受 けた後は、その後5年間は証明に係る手続は必要ないこと。
(3)特定学校等の定員等の総数が 5,000 に満たない事業年度を有することにより租 特令第26条の 28の2第3号イ(2)に掲げる要件を満たすことにつき所轄庁の 証明を受けた社会福祉法人に対して寄附を行った者に対する所得税の税額控除に ついては、平成 27 年分の所得税から適用されるので、証明書にその旨を記載する とともに、当該寄附者に対して、当該証明書の写しを追送するよう法人に申し添 えること。
(4)社会福祉事業に係る費用の額の合計額が1億円未満の会計年度を有することに より租特令第26条の 28の2第3号イ(2)に掲げる要件を満たすことにつき所 轄庁の証明を受けた社会福祉法人に対して寄附を行った者に対する所得税の税額 控除については、平成 28 年分の所得税から適用されるので、証明書にその旨を記 載するとともに、当該寄附者に対して、当該証明書の写しを追送するよう法人に 申し添えること。
(5)税額控除対象法人の要件等に係る詳細については、別添の「税額控除に係る証 明事務~申請の手引き~(2016 年4月1日)」を参照されたいこと。
◎ 参考資料
① 関係法令の抜粋(租税特別措置法施行令)
② 「税額控除に係る証明事務~申請の手引き~(2016 年4月1日)」
③ 「特定学校等」の一覧